張りは、まず上下の張輪から4〜5本のヒゴの部分に薄紙を張りつけます。これを腰張りといい、この部分が最も破損しやすいため補強するのです。その後精製した小麦粉で作った糊をハケで1間(ま)毎にたたくようにしてむらなくつけます。この時、かけた糸にゆがみが生じたりするため、ホセと呼ばれる竹ベラで糸をきちんと張型の肩の部分にのせておきます。糸を修正した後に紙をのせ、ハケでなでて張ります。糊の付けすぎは、ヒゴから糊があふれて仕上がりが見苦しく、逆に少ないとはがれやすい。

また紙を適度に強くハケでなで、ヒゴの断面になるべく多く紙の部分を付けないとやはりはがれやすくなります。しかし、あまり強く張ると薄い紙は破れてしまい、その加減が難しい。紙を張った後、余分な紙は剃刀で切り落とします。ここでも細心の注意が払われ、なるべく継目が目立たないように間隔を狭く切ることが重要であります。安価な製品ほど、この継目が荒く、目立つものとなります。このようにして1間が終わると、次の1間は飛ばし3間目を張る。1間おきに張り終えると、残った間を絵柄が合うように注意しながら張り、最後に乾燥させます。

乾燥後はカガミを外し、張型を抜きます。胴が太く口が狭い御所提灯や大内行灯は、そのままでは張型が口から抜けないために張型の内側が半円に切り取られています。張型を抜いた火袋はヘラで折り目を丁寧につけてたたみ、張りの部分が終了します。
1、腰張り
2、糊付け
3、張り
4、余分な紙を切り取る
5、継ぎ目(拡大)
6、折り目付け

岐阜提灯(火袋部門)張り
伝統工芸士/松本秀代
岐阜提灯(火袋部門)張り
伝統工芸士/池田裕子

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